あせもに似た病気
あせもに似た病気に「汗疹性湿疹」と「汗疱」ががあるのではないでしょうか。
汗疹性湿疹はあせもと同じように首のしわなど、汗が溜まりやすくて皮膚が弱いところにでき、汗に含まれるアンモニアなどの成分が角質層の下にある組織を刺激して起きる炎症で、汗の出口が丘疹状に盛り上がってきます。体質的要素もありますけれども、あせもと同じように高温多湿、あるいは高熱のための体温上昇による過剰な発汗が原因となります。
あせもとは違いボツボツはありませんけれども、全体にザラザラして赤くなり、強い痒みを伴うこともがあるのではないでしょうか。治療は炎症を抑える成分が入った軟膏を使い、痒みが強い場合にはステロイドの入った軟膏を使います。
あせもに似たもうひとつの病気は「汗疱」です。あせもが肘の内側や膝の裏側などにできるのに対し、「汗疱」は手の平や足の裏など皮膚の角質が厚いところに水膨れができたり皮（角層）が剥ける病気で、湿疹化すると赤くなり痒くなります。
あせもが暑い時にかく汗が原因なのに対して、緊張や季節の変わり目などに手のひらや足の裏などに汗を多くかく人がなります。治療には皮膚を柔らかくする尿素が入った軟膏を使い、かゆみが強い時はステロイドの入った軟膏を使います。
あせもと一見似ていますけれども、「汗疹性湿疹」も「汗疱」もひどくなると痛みまで出てきます。おかしいと思ったら、皮膚科医の診察を受けましょう。
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